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イントロダクション

美しき水の都は昔の夢と消えて、空暗き煙の都に住む不幸なる我が大阪市民諸君よ!
出産率10人に対し死亡率11人強に当る大阪市民の衛生状態に注意する諸君は、
憤然として都会生活の心細きを感じ給うべし。

箕面有馬電気軌道株式会社
住宅案内「如何なる土地を選ぶべきか、如何なる家屋に住むべきか」

 あなたは都市間電気鉄道(インターアーバン)の経営者に就任しました。小林一三、堤康次郎、五島慶太・・・。 日本の鉄道史のみならず、経済史でも重鎮を占める面々が今ある鉄道を築き上げてきました。 あなたはこれから彼らと肩を並べる事になります。しかし、それは容易な事ではないでしょう。
 あなたが就任した会社はまだ何もありません。 これから線路を敷き、列車を走らせ、関連事業を経営し、会社を大きくするのです。 あなたが決めなければいけないことは沢山あります。 どの街からどの街へ敷設するのか、線路は単線か複線か、設計速度はどうするか。 駅はどの位の間隔で配置するのか、一気呵成に作るのか後で追加設置するのか。 車両は何を使うのか、どんなダイヤ設定にするのか。資金は借り入れるのか。などなど。 判断を誤れば長年に渡って赤字路線になってしまいます。開始直後からあなたの会社の将来は決まります。
 無事、開業にこぎつければ、乗客が集まります。 商業地から商業地へはせっかちなビジネスマンが速く移動できるあなたの鉄道を利用する事でしょう。 通勤に至便な駅ではその周辺が開発されるでしょう。 住民が増えれば、あなたの電車にのって景勝地や遊園地へ遊びに出かけるでしょう。
 さらなる規模の拡大には戦略的に考えなければなりません。 いくら通勤に便利な場所を増やしても通勤する場所がなければ街の発展は頭打ちになるでしょう。 この問題を解決するには、別の商業地や工場への路線を敷設するのか、オフィスビルを建設するのか。 遊びに出かける場所がなければ、せっかくのビジネスチャンスがふいになってしまいます。 この問題を解決するには、景勝地までの路線を敷設するのか、遊園地を建設するのか。
 会社や沿線が発展するかどうかはあなたの決断にかかっています。 かつて栄華を誇った鉄道が廃線になった例もあれば、いずれ潰れると言われた鉄道が巨大なコンツェルンを築いた例もあります。 鉄道事業戦略で目指すべき目標は、課せられた勝利条件を達成し、巨大な鉄道会社を築く事です。 もし、あなたに鉄道経営の素質があるならば、史実と同じ成功を収める事もできれば、有能な先人達でさえ成し遂げられなかったことも実現してしまうでしょう!





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